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安野モヨコ【脂肪と言う名の服を着て】完全版 2巻・あらすじ・感想

志望という名の服を着て 安野モヨコ
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脂肪と言う名の服を着て 完全版 2巻

週刊女性で1996年6月4日号から1997年9月9日号で掲載

後に読み切りが掲載され、それと合わせて、2002年7月に完全版として発行

※アイキャッチ画像は文春文庫版を引用

あらすじ

OL・花沢のこは、太っている劣等感から、気も弱く職場でいじめられていた。食べることで現実や嫌なことから目をそむけてきた。そんなある日、同僚にハメられ会社の地下室行きになったのこ。絶対やせることを決意し、どんどんやせることに夢中になっていき…。

主な登場人物

花沢のこ(はなざわ のこ)

嫌なことがあると食べることによってストレスを発散してきたので、肥満気味のOL。
その上、地味で暗いため職場でもいじめられ、同僚に付き合っていた彼氏を寝取られる。

橘 マユミ(たちばな まゆみ)

のこの同僚。美しい外見だが性格はきつく、のこを目の仇にしている。間接的にのこを苦しめるため、のこの彼氏を寝取る。

斉藤利彦(さいとう としひこ)

のこの恋人。商社勤務。劣等感を覚えずに済むという理由で、高校の時から8年間のこと付き合っていたが、マユミに誘惑される。

田端(たばた)

のこの同僚。醜い容姿で陰険のため、同僚から嫌われている。マユミに憎悪の念を持ち、同類と考え、のこに近づく。

藤本(ふじもと)

のこが出会った老人。肥満嗜好であり、のこが気に入り大金を託す。

キヨ

のこがダイエットのため通うエステサロン「スーパースリムセンター」のエスティシャン。

ネタバレ・感想

 

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ここから、ネタバレ・感想になります。ご注意下さい。

 

 

 

●第九話

のこは、ダイエットを頑張っているつもりだったが、
普通に食べているのではないかと指摘され、食事の管理もするように言われる。
そんな時、斉藤くんが再び会いに来たが、火傷の心配をしたことで、
そのまま斉藤くんが帰ってしまい、ショックで再び食べることに逃げてしまう。

 

マユミの性格の歪み具合がよく分かる。

一方、のこはダイエットにやる気を出しているんだけど…体重全く落ちない。

「食べてるんじゃないですか?」

との答えが、ええ普通にと言うんだけど、ちょっと笑っちゃった(笑)

だけどそうなんだよね…運動しても、消費カロリーを摂取カロリーが超えたら痩せないもんね…
身に…身に刺さるお言葉…orz ←めっちゃ久々に使った(笑)

さらに、キヨの言葉の

「自分で頑張らなきゃ肉はおちません」

「落とすのは自分 やせるのも自分なんです」

に、お、おぅ…正論、まさにそのとおり…ってなりました。

高校時代の友人との会話で、自分のドカ食いのクセが子供の頃からであることに気づきましたね…。

またしても、斉藤!
おまえ、よくのこに会いに来れるよな?(笑)
しかも、やけどを心配されてるのに、逆ギレって…!

のこはその日、気がつくと大量に食料を食べていて、
それをノートに全部書くのは大変なうえに、
エステの人にこっぴどく叱られることを思うと悲しくなりました。

ってあるんだけど、わたしが同じ立場だったら、真面目にノートに書かないかもしれない(笑)

 

●第十話

のこの体重も落ち始め、ますますダイエットにやる気を出したが、マユミに遭遇してしまう。
しかし、のこはマユミに言い返すことができ、その場では喜んだが、
斉藤くんと電話が繋がらないことにより、また食に走ってしまう。
そして、ついに食べたものを吐くようになってしまい…。

 

…ちゃんと食べたものノートに書いたんだね、叱られたみたいだけど(笑)

久々に会った、のことマユミ。
マユミってマウント女子だよなぁ…でもよく言い返したのこ!

マユミはフラストレーション溜まるよね~w
あのデブにどういう教育してんのよ、と斉藤くんを蹴り八つ当たりするんだもん。

そして、マユミに言葉で勝ったのもつかの間、精神が危ういんだよなぁ…

身体にとても悪いのは知ってるけど、1回だけなら、そう思い口の中に手を入れ吐くのこ。

 

「ど……どうしたの花沢さん やせちゃったみたいだけど……」

びっくりする田端さん。

のこは、そのころにはもう吐くことはクセになっていました。

「ダイエットしてるの」

…それダイエットって言わないからね?(`・ω・´)

 

●第十一話

マユミのことを考えたくないのこは、田端さんの話にも乗らない。
ようやく斉藤くんが会いにきてくれたことで、嬉しくなるのこ。
ダイエットをしていることを打ち明けるが、斉藤くんはのこに逆上してしまい…。

 

…だから、斉藤、お前は普通に部屋に現れるな!

んでもって、のこが自分の思い通りにならないと分かると、
逆上するのもどうなのよ。

のこを冷蔵庫のところまでひきずるのは、マジか…てちょっとひいたわ。

「俺は太ってるのこが好きなんだ」

そう言って、のこの口に食べ物を無理やり入れるけど、…やっぱり吐くか。

 

マユミのストレスも相当溜まっているみたいで、
とうとう千夏とヨーコにも、矛先が向いていきます。

 

体重計に乗りながら、随分…落ちましたね、とキヨから言われるのこ。
食べてますか?ハイ、とのこは答えますが、少し考えたキヨから、

「花沢さん まさか吐いたりしてないですよね」

そう聞かれ、それにも「…ハイ!!」と答えました。

だけど、心の中でこう思います。

とても本当のことは言えなかった

3食…それも沢山食べて全部吐いているとは とても

 

…過食嘔吐って経験ないんですが、もう病気なので、
なかなか自力では抜け出せないんだろうなと思います。

あと千夏とヨーコですが、こういう人たちも一定数いますよね。
リーダー格に群がる女の人。
もう、これはね…女性は集団行動で安心する傾向にあるので、
分かるんですが、なんだかんだでめんどくさい(笑)
HSPのわたしとしては、めんどくさそうなものは関わりたくないので、
こんな思いするなら、単独行動の方が断然マシだ(笑)

 

●第十二話

2ヶ月で20kg減ったのこ。キヨも吐いていると感じ止めさせないとと考えていた。
一方、田端さんは、ヨーコに近づき、マユミをどうにかしようと画策する。
会社では、ダイエットしたのこは周りの人から別人扱いされ…。

 

「やっぱこれは完全に吐いてるね それか薬か…」

まぁ、2ヶ月であまりにも減りすぎだもんね…。

のこの身体のデータで、スタートが69kgになっているんだけど、
正直な話、安野先生の描き方からして、100はないにしても勝手に80kgぐらいを想像してました。
のこは、身長低い方なんだろうか、あのぽちゃっと具合。

そして、どこから知り得たのか、のこを瘦せさせないように、
藤本さんは、スリムセンターに連絡をしていたみたい…
どうやって通ってる場所まで分かったんだろう…?(笑)

「あたしは花沢です!!やせたの!!ダイエットして20kgやせたの」

太ってる人が痩せても、毎日、出勤してるはずだから、
さすがに地下室の人が気づかないのは、どうなんでしょうねw

 

 

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●第十三話

のこはダイエットしたことにより「普通の人」になったと考え、
洋服を買い、髪を切ってイメチェンをし、斉藤くんに会いに行く。
しかし、斉藤くんからも知らない人扱いをされてしまう。
ショックを受けたのこの前に現れたのは、藤本さんで…。

 

そう……怯えることはないんだ

内臓の脂肪は消えたんだ

もう何も食べなくていい

このままでいられるなら何も食べたくない

もう病気ですね…。何も食べなくていい、か。

斉藤くんの顔が、知らん!!と汗を流している辺り、
本当に面影ないんですね…。

藤本さんが現れたとき、高級車だったから、
のこのことも金の力で調べられるな…て理解しましたw

藤本さんは、のこの骨ばった手や足を見ながら、ちっともキレイじゃねえよとため息をつきます。
そして「もう一度太りなさいよ そんで見せてくれよ」とのこの方を見ました。

…藤本さんも藤本さんで、若干、狂気じみてるや。

藤本さんとのやりとりで、さらに痩せなきゃという発想もすごけど、
エステのあった場所は、あとかたもなくなっている、と。

 

●第十四話

久々にのこの姿を見たマユミは思わず悲鳴をあげてしまう。
そのことを知った田端さんは、もうすぐマユミは崩壊すると考えたが、
地下室に現れたマユミは、のこと田端を貶めるため横領事件を起こそうとしていた。
しかし、会話を録音していたことで、逆にマユミが会社から姿を消し、月日は半年が経った…。

 

のこを見たマユミの顔が、化け物でも見たかのような顔になってる…
本人にとって、それほど恐ろしく気持ち悪いことだったんだろうな…。

録音をしていた田端さん、単純にすごいな。
たしかに、物的証拠は必要だ…。

半年後の、のこの姿が戻るとは思わんだ(笑)
スリムセンターのキヨさんから会社の倒産のことや藤本さんのことを聞いて、
お店を潰させるって、藤本さん、どんだけーって思ったわ。
やっぱり、藤本さんの執着心もある意味病気だ。

キヨのセリフの

「たぶん繰り返すわね 身体じゃないもの 心がデブなんだもの」

が、ぐさっと刺さる言葉でした。
たしかに、見た目がキレイで憧れるような人でも、
心がキレイじゃなかったら、同性としても、惹かれないもんなぁ。

 

●エピローグ

のこは3か月で30kg痩せた。会社では、潔白だったが、マユミが起こした事件で
立場は悪くなり、退職することになった。
その頃には過食嘔吐をするのが当たり前になっていた。
そんな時、田端さんから、斉藤くんが他の女性と結婚することを聞き…。

 

マユミは相変わらず斉藤くんと繋がっていたことにびっくりだよ(笑)
でも、マユミにとって、のこと別れた斉藤はもう用済み扱いみたいだけど。

のこが、前の自分みたいにブスでデブな2人組とトイレで対峙して、
ディスるんだけど、強さを手に入れた、こっち側にきたって考えているあたり、
かわいそうな女性だなと思います。
まさにキヨさんの指摘どおり、心がデブのまんまだなぁと。

結婚が決まった斉藤くんに、会いにいくのか…
えー行くの?(笑)しかも、彼女も一緒のところにわざわざ…。

んで、斉藤くんも最終的に、結婚しましたハガキをのこに送るかね…。
あれは意味分からんw

倒れて、病院に運ばれ、リハビリしたことで、
最後にのこのモノローグで、この物語は終わります。

あたしは裸じゃない 脂肪と言う名の服を着てるのだから

 

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まとめ

好きな人のためにダイエットをしたはずなのに、
結局は、別れてしまい、会社も退職を迫られ、身体は悲鳴をあげ倒れてしまう、と
もう、何だか報われない話のように感じますね。

でも、ダイエットという、女性なら1度は経験したことはあるテーマで、
ここまでリアルに描かれている数少ない作品じゃないかなと思います。

心がデブなら、痩せても幸せじゃないってことは理解できました。
何事も自分の今の状態って、自分が選んだからであり、人のせいにしてはダメってことですね。

1話1話は短いお話ながらも、グサッとささる名言がセリフやモノローグに散りばめられています。
リアルなダイエットコミックを読みたい方に、おススメな作品です。

…ダイエットの参考にするのではなく、反面教師として受け入れましょうね(笑)

 

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