ピースな奴ら 前編
りぼんで1993年3月号から7月号に掲載。
主な登場人物
桐生 吹雪(きりゅう ふぶき)
御影中学校1年生。剣道部所属。国体で優勝している。
桐生組組長の一人娘。学校ではヤクザ屋の娘と言うのは秘密にしている。
西堂 礼治(にしどう れいじ)
御影中学校にきた転校生。転校初日に吹雪に剣道の試合で勝ち、自分と付き合うように申し出る。
司先輩(つかさせんぱい)
御影中学校2年生。剣道部部長。病弱な体質である。吹雪の想い人。
トメ吉・ハル坊・浜ちゃん
吹雪の同級生で吹雪の子分的存在。3人いつも一緒に行動している。
あらすじ
桐生吹雪は強くて元気な中1の女の子。ある日、吹雪の通う御影中に、ナゾの転校生、西堂礼治がやってくる。吹雪に剣道の試合で勝った礼治は、一目ぼれしたから自分と付き合うように言ってきて…?
ネタバレ・感想
ピースな奴ら前編は試し読みができます。お先にどうぞ!
※ここからネタバレを含みますご注意下さい。
初っ端から、トメちゃんたちが出てくるんだけど、
1番最初のトメちゃんたち、リアルっぽさがあるというか、
リーゼントの感じも違うし、キャラっぽくなかったんだなぁ…と、久々に見て思いました。
記憶の中にあるトメちゃんたちは、後編の方の丸っぽい…キャラっぽいトメちゃん。
わたしは、3人の中でトメちゃんが好きだったんですが、柱トークによると、
やっぱりトメちゃんが1番人気だったみたいですね。
椎名あゆみ先生もトメちゃんのほっぺをつるつるなでていたとか(笑)
剣道部であり、ヤクザもの話でもあるので、ケンカシーンとか多いんですが、
当時のりぼんを思い出すと、どちらの設定も珍しいな…と思った記憶があります。
(後に、先生はラクロス部の漫画も描かれていますが、ラクロスの存在も先生の漫画を見て知った…というのも思い出しました、笑)
すでに25年以上前の作品なので、あれですが、感情の表し方が、
分かりやすいというか、何だか懐かしみをすでに感じてしまいました。
1話目にして、吹雪が礼治を家に招待するんだけど、
大きい日本屋敷に、ヤクザがズラーッと並んで出迎えてるのに、
「すっげー―…あんたってお嬢様だったんだなー―」(引用)
という感想になるのか…中1は(笑)
(まぁ、あとあと礼治は吹雪が桐生組の一人娘って知っていて近づいているので、演技なのかもしれませんが)
吹雪ちゃんのお母様の着物が将棋柄w
…あと、普通にお父さん、礼治に熱燗のお酒を勧めて、
礼治もおちょこで飲んでるんだけど、今ならきっとNGだよね(笑)
2話目もまだトメちゃんたちがリアリティより、リーゼントの丸みもなしと(笑)
連載当時、まだ礼治の事情が描かれていなかったので、
トメちゃんたちからボコられても、やりかえさず殴られたままで、極めつけに
「気のすむまでオレの事なぐってよ」(引用)
「でもオレは絶対 吹雪の事あきらめないよ」(引用)
って言ったので、礼治かっけーってなったのを覚えてますw
あと同じく、1人居残りで剣道の練習を続ける吹雪を見て、
何も言わず、学校の校門で夜になるまで待っているところがなんかよかった(寝てるけどw)
でもね…かっこいい礼治を見せつけられた2話目ですが、
最後の最後で、ある行動を取っていて、えー?って思った記憶。
大人になって、改めてこのシーンで疑問なのは、番号知ってるの?って思った(笑)
いきなり小4の吹雪とトメちゃんたちの遠足会の写真で始まる3話目ですが、
トメちゃん小学校時代もサングラスw
あれ?そういえば、トメちゃん最後まで目は描かれてなかったけ…
だんだん輪郭の丸みもありつつ、リーゼントも丸みが出始めた3話目(笑)
1話目で吹雪にからんだキャラが3話目にも再登場。
名前が西条秀喜(さいじょうひでき)くんw
トメちゃんを人質に吹雪を呼び出すわけですが、吹雪が実際助けに来たときの、
トメちゃんの泣き顔のコマが無駄にエフェクトかかっていて好きなコマ。
吹雪のピンチを助けに来た礼治が○○を落としたことで、少し物語が進みます。
トメちゃんたちに始まりトメちゃんたちのコマで終わる3話目、私得(笑)
4話目で、吹雪はすでに礼治のこと気になってると思うけど認めたくない感じですね。
…そうだ、礼治って鳥が苦手だったんだ。
なんとなくの話の流れは覚えていたんですが、やっぱり細かいところは忘れているもんですね。
あと忘れているといえば、4話目の最初の辺りで、○○を拾ったトメちゃんたちが、
トメちゃんの部屋で○○について相談しているんですが、みんな私服だったw
トメちゃんがオーバーオールの服(上半身しか描かれてないですが)で、
しかも部屋の背景がぬいぐるみとかあって、なかなか可愛い。
服といい、部屋といい意外だった(笑)
○○のことをトメから聞いた吹雪は、給食当番にもかかわらず、運んだいた給食(汁物)を
廊下にぶちまけたまま走り出すんだけど、その後は当然のごとく描かれていないので、
トメちゃんが別クラスなのにキレイにしてくれたのかどうか気になる(笑)これ気になる。
吹雪に近づいたのは…
礼治がある言葉を言って、ショックを受ける吹雪。
5話目で印象的なのが、信じていた人に裏切られたらどうするかの話で、
諭すように吹雪に話しかけるお父さんのセリフが印象的でした。
あとやっぱり吹雪が礼治の前で泣いたことにより、トメちゃんたちが
ブチ切れるんですが、あっさり負けるところですかね。(おいしいw)
礼治から事情を聞き、真相を突き止めるべく、一緒にある所にに乗り込んでいきます。
そこで知る事実に礼治たちは…
そして、吹雪に最大のピンチが迫ったところで、物語は後編へ。
まとめ
大塚先生の作品は電子書籍化されていないので(いつかならないかなと思ってます。)
トメちゃんの魅力を伝えずらいのが難点。(えっ吹雪や礼治の魅力じゃないんだw)
8月2日 追記
何か、この記事へのアクセス増えたなぁと思ってたら、ついに!大塚由美先生のコミックスが電子書籍化されたみたいで…!祝☆おめでとうございます!!あと、大塚先生が闘病生活中ではあるものの、フィギュアスケートの応援アカウントでご健在な様子を垣間見ることができ、嬉しいです!全然、知らなかった!羽生選手の色鉛筆画ががすばらしくて脱帽です!
電子書籍になったの、ほぼほぼ持っていると思うんですが(まだ段ボールの1箱目なので、たぶんいろいろ分散してるw)、これだけは言わせてください!
「シュガーなお年頃」の電子書籍化お願いします!たぶん、これ持ってないと思うんだ…
ラクロス部のやつだよね?これを原案にした、先生はワガママのドラマも懐かしいや。長瀬君とか松岡君、出てたよね?…やばい、止まらんので、追記はこの辺で!(笑)
柱トークより、礼治のモデルは2人いて福山雅治さんと、もう一人いるらしいのですが、
先生のご友人には指摘して言い当てられたらしいですが、わたしはいまだに誰だろう?と
ナゾのまま大人になり、大人になってもナゾのままです(笑)
同じく柱トークのゲストで、あいざわ遥先生が吹雪と礼治を描かれています。
トメちゃんも描くのが上手との文章があり、先生のトメちゃんも見てみたかった(笑)
前編でひとやま迎えますが、後編の表紙を見て、あぁそうだった…と自分も思い出し中ですw
物語のラストも思い出しながら、わたしも後編読んできまーす!