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吉住渉【ハンサムな彼女】1巻・あらすじ・感想 | くまリオのススメ!


吉住渉【ハンサムな彼女】1巻・あらすじ・感想

ハンサムな彼女1巻 吉住渉

※記事内に広告が含まれています。

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ハンサムな彼女 1巻

りぼん1988年11月号~1989年2月号に掲載。

あらすじ

中学生で女優の萩原未央は、お隣に住むアイドル俳優のてるちゃんに片思い中。ある日、てるちゃんと親友の彩と一緒のドラマに出演することが決まり、喜んだのもつかの間、てるちゃんと彩のキスシーン、さらに自分も別の俳優とキスシーンがあることを知ってしまい…。

主な登場人物

萩原 未央(はぎわら みお)

中学3年生(14)。お隣に住むてるちゃんに片思い中。てるちゃんの家で会ったプロデューサーにスカウトされ、ちょい役でドラマに出たことをきっかけに芸能界に入る。

熊谷 一哉(くまがい いちや)

中学3年生(15)。映画界の巨匠・熊谷史郎監督の一人息子で、映画製作を学ぶため2年間アメリカに留学し、最近帰国する。彩がデビューする前にいた中学の同級生。

森本 輝臣(もりもと てるおみ)

未央より2つ年上で、3年前からのお隣さん。通称、てるちゃん。女の子に人気抜群のアイドル俳優。

沢木 彩(さわき あや)/(本名:木村 彩子)

未央と同級生、一哉とは前の学校で同級生だった。人気絶頂のアイドル歌手。

ネタバレ・感想

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ここからネタバレ・感想を含みます。ご注意下さい。

●1話目

2時間のドラマスペシャルで、久々にてるちゃんと共演することになり、嬉しくなる未央だったが、主役の輝臣と彩、そして自分も別の俳優とキスシーンがあることを知ってしまい…。

そうそう、最初の頃、柱トークでも書かれていますが、1巻は特に、未央はロングヘア―のことが多い(あまりアレンジヘアーはしていない)ので、今となっては、こっちの方が珍しいですよね。

未央の帰宅シーンで、家の外観が描かれているんですけど、実家はけっこういいお家に住んでるんだなぁと(笑)改めて読んで気づきました。そして、後々は大きくなるけど、弟の礼央(れお)が弟感があって可愛い!

おっ、同級生のケンジも1話目から出てたんだっけ?忘れてる(ひどいw)

1話目で、未央と一哉の初対面シーンがありますが、改めて、未央の方から「…おはよう!」と話しかけてるあたり、いい子だな…と思うと同時に、後々、芸能界は、いつの時間であっても「おはよう」の挨拶なんだと理解できました。読んだ当初は、普通に朝の時間帯なんだと思ってました(笑)

「いつも見てるよ テレビ」と持ち上げておいてからの、「あんたってヘタだな」の一哉のセリフに、初対面なのになんてヤツ!と未央と気持ちがシンクロw

ケンジから、てるちゃんと彩のキスシーンがあることを事前に聞いた未央は、
改めて、彩にてるちゃんとキスシーンがあるのは本当なのか聞きます。

ここで、彩が「ファーストキスじゃないのがせめてもの救いよ」とさらりと爆弾発言をしますが、
未央のモノローグが色々とヒドイ(笑)

あんな童顔なのに 彩ったらA体験済だなんて―

親友を貶めているような言い方と、そして久々のキス=A表記(笑)

2時間ドラマの制作発表記者会見で、改めて主役の輝臣と彩が隣同士に並んで質問に答えている姿を見た未央は、胸がざわつきます。しかし、そんな未央にさらに驚く出来事が…

このドラマの共同演出家として、一哉が紹介され、自分にヘタと言った人物が、
同い年で、映画監督の熊谷史郎の1人息子であることを知ります。

一哉の登場に彩も驚いています。一哉のことを知っていそうな彩に未央は尋ねると、
彩がデビューする前にいた中学の同級生で、「3年は帰らないって言っていたのに」と何やら彩は感慨深い様子。

記者会見後、改めてプロデュサーから同い年だからと、未央と彩に、一哉を紹介されます。
「久しぶり木村さん」(彩の本名)と彩との間には穏やかな空気が流れますが、
未央との間にはとげとげしい空気が(笑)

ここで、輝臣との対談の仕事の時間が来て、彩はマネージャーに呼び戻されますが、
仲良さそうに去っていく輝臣と彩の姿を見て、未央はため息をつきます。

その様子を見ていた一哉は「森本輝臣ってあんたの彼氏?」と聞き、
未央が違うと否定すると、「ふーん 片思いか」

ここで、盛大なぱんという効果音のコマ(笑)

翌日の学校のシーンでは、熊谷史郎ご令息平手打ち事件として、翌日その場にいなかったケンジも知ることに。そして、思いっきり未央から顔面にカバンを投げられているケンジが不憫w(ケンジって不憫キャラだったよね)
それとは、別に慌てた様子で教室に入ってくる彩。

「どうするのよ たいへんじゃない」

未央は彩からそう話しかけられても、何のことか分からずにきょとんとした様子。

2時間ドラマのシナリオを読んだ彩は慌てていますが、未央はちょっとしか読んでいないので(笑)何のことか分かりません。そこで、彩から、自分も教師役の俳優とキスシーンがあることを聞かされ驚きます。

…驚くんですが、驚き方の効果音が、どっひゃーだったので、わたしも久々にどっひゃーとなりました(笑)

マネージャーの三浦さんに、やだやだと駄々をこねる未央ですが、
三浦さんの、相手の俳優は美男俳優でラッキーじゃないかというフォローに、

「いやよ、あんなおっさん」

「おっさんはねーだろ 三枝はたしか25か6-」

「おっさん以外の何者でもないじゃん」

という会話が続くのですが…

何気に三浦さんのコマで、三浦さんが28才という表記があり、
えぇ?と驚いたと同時にあぁ、そうだった!と思い出しました。

この作品を知っている人や、試し読みをした人は同意してほしいんですが(割と最初に三浦さんが出てくる)…三浦さん、28才に見えなくない?(笑)

何となく40代のイメージでした。

三浦さんに、諭され落ち着いた未央は、ある決意をしててるちゃんのもとへ。

ドラマ収録の終わりのてるちゃんは、未央が待っていたことにびっくりします。

「おねがいがあるの…」

てるちゃんは、何?と聞き返しますが、未央が沈黙してしまい、
とにかく帰ろうと未央を促して、てるちゃんは歩き出します。

そんなてるちゃんの背中に未央は、勇気を振り絞って言います。

「ーてるちゃん キ キスして…」

●2話目

てるちゃんに勇気を出してお願いした未央だったが、捨て身になりきれず練習とごまかし、泣いてその場を逃げ出してしまう。てるちゃんと顔を合わせないようにしたままドラマの撮影が始まり、未央のキスシーンで…

てるちゃんに勇気出して言ったのは良かったんだけどなー。
そういうことは彼氏に言えよ、とてるちゃんの言葉に、いないと否定する未央ですが、
ここで、てるちゃんも茶化すような言い方をしなければな…
でも、あとあと表記がありましたが、てるちゃんは鈍いみたいなので、しょうがない(笑)

涙が出てきてしまった未央はその場を後にしてしまいます。

てるちゃんと顔を合わせられないと考えた未央は、なるべく朝(学校の通学時)も会わないように努力したみたいですが、2時間ドラマの撮影がスタートし、とうとうてるちゃんと顔を合わせることに。しかし当のてるちゃんは、いつもと変わらない様子で未央に接します。

拍子抜けした未央は、コーヒーでも飲もうと自販機に向かいますが、
そこで、このドラマのディレクターとプロデューサーが話している声に気づきます。

内容は一哉のことで、一哉のことを適当に使えばいい、という小ばかにしているような物言いに、未央はひどい、と心の中で思いますが、未央のすぐ隣に一哉が立っていたことにびっくりします。

未央は一哉に気にすることはないとフォローしますが、
あいつらの考えくらい読めていたしかまわない、実力を示してやれば見方も変わる、となぜか自信満々な様子。

去っていく一哉と入れ替わりに、今度は三浦さんがいつの間にか未央の横に立っていて、またしても未央はびっくりしますが…え?普通、気づかない?(笑)

三浦さんは、一哉に好感を持ったようですが、未央は心配したのに自信満々な一哉の様子が気に食わない様子。

いざ撮影が開始されると、一哉は宣言どおり、実力を示していき、監督の信頼も得ていきます。

そして、いよいよ未央のキスシーンの撮影へ。
スタンバイの声がかかり、先に監督からの演技指導が入りますが、先に結論から言うと(笑)この演技指導の時にちゃんと監督が言えばいいのに…。

カットの声がかかり、彩がどーだった?と未央に声をかけますが、直前にカメラの人が見えないように撮るからふりだけでいいです、と言われ、拍子ぬけした様子の未央。

でも、ホントよかった~と彩と2人で盛り上がってますが、その様子を見ている相手役の俳優さんが切ないw

彩のキスシーンもフリでいいのかな?という話題になったので、未央はダッシュで監督の元へ(笑)
彩たちのキスシーンは普通に撮ること、そしてそこで、未央のキスシーンがなぜフリだけでよかったのか、監督によって理由が明かされます。

ようするに、てるちゃんの前で涙した未央だったので、てるちゃんが監督に頼んだそうで…

未央の心の叫びに同情すると共に、ここでてるちゃんのにぶちんさが発覚(笑)

決死の覚悟だったにもかかわらず、そんなことになってしまったことを、未央は彩にも話します。
話を聞いた彩は、行動に移します。

てるちゃんに、にこっと笑顔で話があると言い、控室に呼んだところで、
一発、てるちゃんの頬に平手打ちをかまします。

…ここで、彩ちゃんに対する印象がガラリと変わったとこです。
優しい女の子だけではなく、芯の強い女の子でもあるんだなぁと。

平手打ちを受け、未央のことをちゃんと考えるように言われ、呆然としている様子のてるちゃん。
…思えばこの時からなのか?(笑)まぁ、今は置いておいて。

ドラマの撮影は進みます。
彩と未央のシーン。セリフも間違うことなく、OK!の言葉がかかりますが、
一哉はやり直しを要求、しかもこれで5回目。
未央の棒読み演技をほっとくのかとなぜか未央にはキツクあたります。

一度、休憩をはさむことになりましたが、一哉から、

「もう少し やる気だせよな」

と言われたことで、未央も彩には何も言わないのに、
自分にだけ目の敵にするのはどうしてかと意見をぶつけます。

ここでの一哉が、未央に対して、ぐう正論(笑)を突き付けるので、個人的に、一哉の印象がまたガラッと変わったとこです。

未央は、くやしい!と心のうちで怒りに燃えますが、一哉に言われたことをかみしめ、
一哉が正しいと落ち着きを取り戻します。

そして、迎えるは未央の誕生日。
朝から、お姉ちゃんにプレゼント渡す礼央くんが天使、まじ天使(笑)
撮影現場でも、未央はお祝いしてもらいます。

ここで彩からは、彩とお揃いでくまのぬいぐるみをプレゼントされるんですが、
シュタイフ社のものらしく、何年か後に読み直した時に、ようやく高いものだったんだな、と気づきました(笑)小学生当時ぐらいは、くまのぬいぐるみかぁ~中学生だしなぁぐらいにしか、思ってなかったんですけどね(笑)いよっ!さすが彩ちゃん、売れっ子アイドル!

スタッフからもお祝いされてる様子を見て、一哉も今日が未央の誕生日だということを知ります。
そして、てるちゃんから呼び出される未央。

てるちゃんからは4℃のイヤリングがプレゼントされます。…いよっ!さすがアイドル俳優!(笑)

みんなからのプレゼントを、マネージャーの三浦さんに見せつけるように紹介していく未央ですが、三浦さんからも、ちゃんとプレゼントが用意されているようで…。

…おい!三浦!(笑)わたしだったら、投げ返しますw

家に帰ると、家の前には一哉が未央を待っていました。
一哉はこの前は悪かったと謝ってくれますが、未央も素直に、あれはあたしの方が…悪いからと答えます。そんな未央に、一哉が誕生日なんだろ?とプレゼントを渡します。

その形状から、本だと分かった未央ですが、さっきの三浦さんのプレゼントのトラウマですね(笑)

読めよな、それと言われた中身の本を改めて見て、去っていく一哉の背中を見つめます。

翌日、一哉からもらった本を遅くまで読んでいた未央は、眠そうにしつつも学校に行きます。
教室では、みんなが騒いでいる様子。

ケンジに何してんの?と聞いた未央は、大変だぜ、見ろよこれ、とある雑誌を渡されます。
そこには…

人気絶頂アイドル 沢木彩(15)森本輝臣(17)と熱烈交際中!

その見出しと共に、オフの日に一緒にショッピングしている2人の写真が載っていました。

その記事を見た未央は、びっくりしてしまい…。



●3話目

記事を読んでショックを受けた未央に、彩からの電話が入る。買い物についての事情を聞いた未央だったが、何かが心にひっかかったみたいに不安はなくならない。そんな中、これ以上スキャンダルの騒ぎを大きくしないためにも、彩のキスシーンもフリだけでいいことになったのだが…。

ベストテンの出番待ちの前に、彩は未央に電話をかけてきます。
ベストテン世代ではないんですが、何となく番組のことを知っていたので、
当時も、彩ちゃん、芸能人、歌手っぽいと安易に思ってました(笑)

彩は、あの記事のつきあってるとか全部、嘘だからねと未央に言います。
だけど、買い物に行ったのは、本当のようで、未央の誕生日プレゼントを選ぶのを手伝ってくれと言われ、未央が喜ぶだろうと嬉しくなって引き受けたけど、考えてみたら良くなかったよね、と彩は未央に謝ります。

事情を聞いた未央でしたが、プレゼントのイヤリングを選んだのは彩だったんだ…という事実に、
てるちゃんが女の子へのプレゼントを上手に選べる人じゃないのは知っているけど、自分を誘って一緒に選ばせてくれたら、もっと嬉しかったのに…と考えてしまいます。

撮影現場では、彩のスキャンダルについて、彩のマネージャーとプロデューサーがもめています。
どうやら、あの記事を流したのは、視聴率アップを狙ったプロデューサーだったようで、
これ以上騒ぎを大きくしないためにも、キスシーンは取りやめるようにマネージャーは抗議しています。

結局、未央と同じくフリだけでよくなったのですが、台本手直しのため、キスシーンは最終日に回されることに。
彩のことを信じてないわけじゃない未央でしたが、そのことを聞いた未央はほっとします。

そしていよいよ迎える最終日。残すはキスシーンのみ。
未央は、フリだけとはいえ、見たくなかったので、その辺をぶらぶらすることに。
輝臣と彩のキスシーン。フリで終わるはず…そう思っていた彩でしたが、輝臣から本当にキスされびっくりします。しかし、無事にカットがかかり、クランクアップ、打ち上げへ。

…いやいや、シーン始まる前のスタッフの配置見たら、誰にも気づかれない…なんてことあるわけねぇ!(笑)てるちゃん、意外と無謀なんだな。

打ち上げの最中、一哉は未央に話しかけます。
そこで、一哉は主役の2人がいないことに気づき、胸騒ぎを感じた未央は2人を探しに行くことに。

ある部屋から話し声が聞こえてきた未央は立ち止まります。
そこでは、彩が輝臣を問い詰めます。

「スタッフは気づかなかったみたいだからよかったけど ほんとうに… するなんて…」

…スタッフ―↑(英孝ちゃん風にねw)本当に気づかなかったんかーい!

「君に…君にキスしたかったんだ」

…はい!このセリフ、イケメンだから許されてるようなもんやで(´・ω・`)

ごめんよ…とかっこよくその部屋を出たかったであろうてるちゃんでしたが、
外では未央にすべて聞かれていました。

彩は打ち上げ会場に、未央とてるちゃんは外へ。

ここで未央とてるちゃんのアレコレ…ですが(笑)てるちゃんは彩のことを気づいたら好きになっていた…みたいな感じで言ってますが、まぁ恋に落ちる早さは別にいいとして、にしても、そっから勝手にキスするのズルくない?(笑)…でも、まぁ、未央に対してはっきりと、

「だけど恋人としては愛せない…」

と言ったところは評価が高いです。あっ、その前のセリフも含めてですよ!

でも、その後、泣いている未央のこと抱きしめちゃったからな…。きっぱり気持ちを切り替えられる人ならいいと思うんですけど、最後に優しくすると、あきらめきれないタイプの女性もいると思うんですよねー、うん。その辺は、てるちゃんは優しい人だから、というところに収まるんでしょうけど。

翌日の学校。未央が学校に来ないことを彩に尋ねるケンジ。彩の元気がなさそうな様子にケンジが気づいているコマがあるのがいいです。(ケンジは不憫キャラだけど、ちゃんとそういう細かいとこも気づいてる優しい子なんだと思います。ケンジ好き!笑)

そんな優しいであろうケンジが、何コマ後かに、未央によって殴られてるのは可哀そう(笑)

放課後、未央はデーハな恰好で現れ…派手な恰好って意味ですよ?使ったことはないけど、分かってしまう昭和世代(笑)ケンジを含め、みんなに18時にディスコの前に集合するように招集をかけます。

このときの未央の恰好が、初めてポニーテールで、中の恰好も可愛くて好きだったのを思い出しました(笑)まさにバブリーな感じです。

22時近くになっても踊っている未央。しかもディスコ3軒はしご中。
つきあってあげているお友達含め、きみたち15歳やろ?あかん、あかんで!(笑)
まぁ、この頃まだそんなにうるさい規制がなさそうなので、描けたと思うんですけど、
後々の記述は、今だったら絶対、ひっかかりそうだなぁ…。

同じディスコでは、もうひと集団。
あいつらも中坊かな?ってセリフがあるので、一哉たちグループもほぼほぼ中学生なんだっけ?
同じ映画仲間だと思うんだけど、みんな同級生だったか、ちょっと覚えてない。(後の巻で、ちゃんと紹介あるはず。)

騒がしい集団に未央がいたので、一哉は未央に気づきます。
そして、なぜだか2人でバーテンダーの前に横ならびで座ってます。(ディスコとはおそらく別のお店のはず。)(ケンジが一哉に未央を任せた模様。)

ここで未央もびっくりしたんですが、今更ながらわたしもびっくり(笑)
一哉の前にはボトルキープされたお酒が。(ちゃんと、いちやって平仮名のプレートが付いてるのが何だか可愛いと思ったけどw)

はい、バーテンダー、アウト!(笑)しかもその後の一哉のセリフにも驚いた。

「だって親父からの中学入学祝いここのボトルだったんだぜ」

…はい、熊谷監督、アウト!タイキック!(笑)
たぶん、いや絶対、今なら描かせてもらえなそうだなと思いました。昭和万歳(笑)

ジュースにしとくか?と言われた未央は、飲むわよっ!とお酒を飲むようですが、
これこそ本当のスキャンダルなぁ…とw

よくよく考えたら、1巻の表紙も、それっぽく見えるけど、まぁ単にそれっぽいで済ませることもできるので、ね(笑)

一哉は、てるちゃんに片思いしていたことを知っているので、未央は、事のいきさつをすべて話した模様。話を聞いた一哉は、

「失恋を忘れたいならいい方法があるぜ」「仕事に打ち込む!」

と未央に勧めます。(この時の一哉がウィンクなのが珍しいような…あんまり後々も出てこないんじゃないかな?)

ここで、撮影で意地悪で下手だと言ったんじゃなくて、未央の女優としての良い部分を挙げてくれています。その話を聞いた未央は、一哉って意外といい奴じゃない、と心の中で見直した様子。

2人がお酒を飲んでいる同時刻、「もう逃がさないよ イチヤ」と国際空港に降り立つ人物が。

酔いが顔に出ないタイプだったらしい未央は、すっかり寝ぼけています。
そんな未央を抱えながら、タクシーで送るからと、肩を組んで介抱する一哉ですが、
未央は自分の家の住所を言えない状態(てるちゃんちのとなり~)だったので、
自分の部屋に連れて帰ることに。やっとのことでベッドに運んだ一哉。
眠っている未央の顔に、一哉は顔を近づけ…。

ここで、次の号に言ってるんですが、当時、リアルタイムでこれやられたら、
1か月後の発売日が待ちきれなかったかも(笑)

●4話目

朝、目を覚ますと、一哉が隣に寝ていることにびっくりした未央。一哉から事情を聞き納得する。一哉は急な呼び出しで先に部屋を出たが、未央はドアが開いていた一哉のプライベートルームが気になり中に入ってしまう。そこで壁に、自分のポートレートが貼られてあることに気づいた未央は…。

朝起きて、何気に一哉がちゃんとパジャマに着替えていて、
そして、未央はやや右寄りになっていて(ベッドに降ろした時は、真ん中の辺に降ろした)でも枕はちゃんと未央に譲ってるところが、何気に一哉に対する好感度が上がったところです(笑)
だって、もう1回、移動しなければあの位置にはならないよな…。
そして、何より後々のシーンで、一哉んちにソファがあるっぽいのに(アーサーが座ってるからあると思う)ソファじゃなく、ベッドに寝るんかい!って思ってしまいました。まぁ、時期は12月だし、ソファーは寒いか。(そこ?)

未央は何もしなかったか?と一哉を問い詰めますが、

「ま オレもキスくらいしてやろーかとは思ったけど」

と答えたので、そうだよ!そこだよ!と思ったのですが、
一哉のモノローグを察するに、え?やっぱり手を出すつもりはあったのかなと感じ取りました(笑)

そこへ1本の電話が。懐かしき電話、うーん、一応、プッシュ式の方にも見えるけど。
電話本体をたまに持ちながら会話している様子が、何だかアメリカンっぽい。
電話の相手は、昨日、国際線で空港に降り立った、外国人、アーサー。
その電話を受け取った一哉は、慌てて着替え、アーサーに会いにいきます。
未央は、ゆっくりすればいいと言われたので、顔を洗い、昨日のことを思い返します。
一哉の部屋のドアが開いていたので、好奇心が勝った未央は、一哉の部屋へ。

部屋を見回しながら、机の方に目を向けると、壁にはコルクボードが。
こういうのやってみたい、そう思う前に未央は自分の写真(記事かな?)が中央に貼られていることに気が付きます。

どうして!?

年が明けてお正月も過ぎた頃かな?
ここで貴重なシーンが。未央のお父さんの後ろ姿が半分だけ描かれてる!(笑)
礼央に、年賀状の返事を出しに行こうと未央は誘います。
ここの未央・礼央がね、ペアルックの恰好でね、兄弟仲良くていいなー!微笑ましい!

外に出ると、ちょうどてるちゃんも家から出たところでした。
気を利かせて、先に歩いている礼央…できる子!(笑)

ここで、てるちゃんが彩とあれ以来会ってないことを知った未央。
未央も、年末は彩は賞レースが忙しく(歌手だからね)学校に来なかったので、そのまま冬休みに入り、ドラマの収録でたまに顔を合わせるぐらい、とてるちゃんに答えます。

未央はちゃんと自分が彩に言ってあげないと、彩はきっと自分に気を使っていると考え、
てるちゃんに自分にまかせて!と笑いかけます。

新学期。ケンジの挨拶を冷たくスルー(笑)
未央は、彩に近づき、手紙を渡しました。

この手紙の内容もね、未央やっぱりいい子だなぁって。

手紙を渡し、これで良かったんだよねと街中を歩いている未央。(うーん、たぶん授業をちゃんと終えた放課後と思うんだけど、笑)

街中はバレンタインモードで、去年はてるちゃんにあげたことを思い出している未央。
今年は、あげる人がいなくてつまんないと考えていましたが、こないだ迷惑をかけたお詫びに、一哉にあげることを思いつきます。

別日に、一哉のマンション前にいる未央。(行動力あるなw)
突如、エレベーターの中で、自分の写真が貼ってあったことを思い出します。
邪念を振り払い(笑)一哉の部屋の前へ。
出てきた一哉に、お礼代わりに、ちょっと早いけどバレンタインと、チョコを渡します。
…ちょっと照れてる一哉可愛い。

せっかく来てくれたけど、今、来客中とのことで、帰ろうとしていた未央でしたが、
そこへ、Hello♪とアーサーが顔を出します。

「Can you speak English?」

「じゃっ じゃすと あ りとる…」

はいはーい!これを単行本で読んだとき、まだ英語を習っていないので(小学生の頃)
じゃすとありとる(Just a little)が、ちょっとだけって意味なんだったことを、
ここで初めて知りました!(`・ω・´)じゃすとありとるという英語の意味をハンサム1巻で知った人は、わたし以外にもいると信じてます!(笑)

アーサーを再び家に押し込み、一哉は未央にまたなと告げます。
久しぶりに会ったのにつまんないのーと未央は思いますが、先ほどの外国人をどこかで見たような…と考えている様子。

一哉の部屋では、未央のCMが流れていました。

「この娘だろ さっきの 名前は?」

そうアーサーに言われ、ミオ・ハギワラと答える一哉。

「彼女だね きみのハンサムガール」

ここで、この漫画のタイトルをかすったので、当時もほほう?と思ったような…。

何やらアーサーは、どうしても一哉に協力してほしいことがあり、一緒にロスに帰ってほしい様子。
頑なに、返事はノーな様子の一哉に、私にも考えがある、と未央の名前を呟きます。

「アーサー!何をたくらんでいる!?」

きみにイエスと言わせてみせる、とアーサーは帰っていきました。

事務所では、未央と三浦さんが前回のドラマの評判について話しています。
そこに、テレビからアーサーの記者会見の様子が流れてきました。
ここで、アーサーが映画監督であることに気づき、三浦さんもアーサー監督のファンであることを言い、アーサーの作品で盛り上がっている様子の未央と三浦さん。
テレビからは記者会見の様子が引き続き流れてきます。

「ぜひ次作でボンドガールに使いたい女性を見つけたんです」

「誰なんですか そのラッキーガールは!?」

「ミオ・ハギワラです」

え!…?と驚いた様子の未央(…と三浦さん)のコマで、2巻へ。



まとめ

懐かしい!(一言目がそれかw)一応、最初からのリアルタイム世代ではないのですが、
りぼんっ子になった段階で、吉住先生の作品は「ハンサムな彼女」が連載されていました。

未央ちゃんの付録とか多かったよね?トランプとかノートとか。
もったいなくて使えずじまいだったな…(遠い目)
とりあえず、1巻から柱トークと巻末トークがなかなか興味深いものだったので、
まとめの項目なんですが、もう少し語りたいと思います。

ハンサムが生まれたきっかけは、とってもきれいな女の子が描きたかった、普通の学生でキレイだと学校で特殊な存在になるので、芸能人にしようと思ったみたいです。それから、自主製作映画をやっている少年、少女を描いてみたかった、そして、雑誌に載っていた、ハンサムな女性についての文章がとても印象に残っていたから、だそうで。

逆に、わたしはハンサムって男性にしか使わない印象だったので、この作品を通して、
ハンサムという言葉の造詣が深くなったって感じです。吉住先生に感謝!
柱トークで、キャラクターのプロフが少しだけ載っていたので、それについても触れます。

萩原 未央

S48.12.6生 いて座 O型

ロングヘアにしたのは髪型を変えて色々と遊べると思ったからだそう。最初のうちは、読者のみんなを混乱させないため、あんまり変えなかったみたいですが、読者から、みつあみかポニーテールさせてという手紙があまりにもたくさん来たため、その後、大胆にバリエーションをつけて楽しんでるそう。わたしは、そう思わなかったのですが、1話目の時に、未央のリボンが右になったり左になったりしているというクレームもたくさん来たそうですが、これは、両方本当はしてるんだけど、斜め向きの時は、手前側しか書いてないからだそうで…(その方が可愛いと思ったから。)でも2話目から、なるべく両側描くようにしたそうです。吉住先生は、そんな自分のことを小心者と書かれていましたが、優しい律儀ある方だなと思いました。

この1巻が出た段階で、誰かの外見やイメージをモデルにして、キャラクターを作ったことはないそうですが、未央に関してはロングヘア―だからか「後藤久美子がモデルですか?」と何通か来たそうです。どの人もモデルはいないけど、(未央は未央!という感じらしいです)登場人物の○○は○○に似ている、という手紙をもらうのは大好きだそうです。

未央は、ゴクミ、中山美穂という意見が何通かあったそう。

ちなみに、わたしはこの単行本を読んだ当初でイメージしたのは、観月ありささんです!…年バレるか?(笑)もし、今、実写化するという前提で考えても、中学生~高校生で、ハンサムというイメージの子が全然、浮かばない、うーん。

熊谷 一哉

S48.8.2生 しし座 AB型

昔のテニス選手「熊谷一弥」氏から名前を取ったそうですが、一文字違うのは、吉住先生がうろ覚えだったのでまちがえたから、ということらしいです(笑)

一哉は、光ケンジの敦啓くん、男闘呼組の岡本くんという意見があったとか。

わたしは一哉に関しては当時、思い浮かべた人いないかな…。
うーん、今なら山﨑賢人くんでお願いしたい(笑)10代でとなるとやっぱり思い浮かばない。

一哉ってAB型だったんだ…。ここでブラッドハラスメントと捉えられたら申し訳ないですが、未央のO型と一哉のAB型って合わなくない…?まぁ、漫画だしいっか。何となくB型かと思ってました。

沢木 彩(木村 彩子)

S48.5.28生 双子座 A型

主人公より華やかな地位にいるというだけで恋のライバルになる以前から一部の読者さんから嫌われてしまっているかわいそうな子、と先生は表記されてます。名前の彩は、先生の姪御さんから取ったらしく、愛情持って描いているそう。「未央を歌手デビューさせて彩より売れっ子アイドルにして」という手紙をけっこうもらうそうですが、ここで先生が書いている意見の方に、わたしは同意します!

彩は荻野目洋子という意見。

わたしは当時、彩に関しては、内田有紀さんだと思ってました。ショートカットでね、今も大変、美しい方だと思うんですけど、当時もすごく美人で可愛かった。

あとのキャラクターはあっさりでいいか。(おい)

森本 輝臣

S46.10.11生 天秤座 O型

萩原 礼央

S52.1.22生 みずがめ座 A型

ほとんど出てないのに、妙に人気が高く作者を困らせてる奴、とのことですが、だって礼央可愛いですもん(笑)

三浦さん

S35.4.15生 おひつじ座 O型

この時点で下の名前なし。動かしやすいし、気に入っているキャラだけど、未だに髪型とか顔など、前のりぼんを見ながら描いてるそうで。

わたしがびっくりしたのは、まずその年齢ですよ!(笑)そして、あとあともう1個のびっくりは覚えてるんですが、後の巻に出てくるので、まぁおいておこう。

大嶋 ケンジ

S48.7.14生 かに座 A型

ケンジの苗字…(今 考えたんだけど)という表記があり、それだけで不憫キャラとしては、おいしいwそのうち見せ場を作ってやりたい、とありましたが、わたしが覚えてるだけで、3Dメガネ(赤青)の時の四コマ漫画の主役だった記憶があるので、十分、見せ場はあったかと(笑)

アーサー・クライトン

1947.2.18生 みずがめ座 B型

また描いてしまったおじさんキャラ(だって好きなんだもん)とのことですが、
後の巻でも、ちょいちょい出てきますが、可愛いおじさんだなと思ってます。

未央たちのファッションは、当時の雑誌のアレンジだったり、街で見かけた格好だったり、まるっきり先生が考えて作っちゃうこともあるとか。未央の髪型も含め、ハンサムな彼女は、女の子たちのファッションが、見ていて可愛いです。(昔、よくノートにトレースしたり真似たなぁ)

今、読んでも色々楽しいや。大人になって読むと、やっぱり細かいところまで目がいきますね。何気ない背景とか、モブキャラとか、一哉は502に住んでいる、とかね(笑)

アーサーに公の場で、ボンドガールに指名された未央。さて、どうなる!?続きは2巻で。

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