みなさん、「HSP」って聞いたことありますか?
実は、私は今年に入るまで、知りませんでした。きっかけは、TwitterでHSPについて取り上げられたのを目にして、
「あれ?この心境めちゃくちゃ分かる…HSPって何だ?」
と調べたのがきっかけです。
HSPとは?
Highly?Sensitive?Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語で、簡単にいうと「とても敏感で繊細な人」という意味です。
1996年に心理学者エレイン・N・アーロン氏が提唱した概念で、全人口の15%~20%(5人に1人)がこの性質を生まれながらにして持っています。
5人に1人となると身近な人にも、仲間がいるかも?って気になりますよね。しかし、残りの80%は非HSPなので、まだまだ理解は進んでないのでないかなと思います。
病気や障害ではなくあくまで性質・気質の一つで、繊細に生きるあまり生きづらさを感じてしまう性質です。
HSP診断テスト
実際にあなたも当てはまるかチェックしてみてください。
次の質問に、感じたまま答えてください。少しでも当てはまるのなら「はい」と答えてください。まったく当てはまらないか、 あまり当てはまらない場合に「いいえ」と答えてください。
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
- ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた
以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。しかし、どの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正確です。たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが極端に強ければ、そんなあなたもHSPかもしれません。
引用:ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 エレイン・N・アーロン [著]・冨田香里 [訳] 講談社 / ソフトバンク文庫
いかがでしたか?私は21個当てはまりました。(どんだけ~笑)
またHSPの中でもさらに外向型(30%)と内向型(70%)に分かれるようです。
わたしは、内向型ですね。
これだけ当てはまっていて、言うのもなんですが、この事実がすごく嬉しかったです。嬉しいって変ですかね?
今まで、環境とか性格のせいにして、自分は何てダメな奴なんだろう…と思い続けてきました。だけど、あぁ私はHSPっていう気質だからなんだ、そこにわたしが当てはまる型の名前があるんだって分かって嬉しかったです。
1996年に提唱されて、もう20年以上経っていますね。もう私は、いい大人になっていますが、早くこの事実に出会いたかったです。せめて社会に出る前に知っておければな…。
具体的なHSPの影響
先ほどのHSPの診断テストに関連して、実際にわたしが感じている影響について、体験をいくつか取り上げてみたいと思います。
光・匂い・感触・音など刺激に異常に弱い。
《光》まずは車のライト。夜間に車を走らせなければいけない時は苦痛。対向車とすれ違う度に「眩しい」と口に出さずにはいられない。ライトが4つもあるタイプの車には、やや口調が悪くなりがち(笑)太陽の光も苦手。特に日差しが強い日は、サングラスや日傘がかかせない。スマホなどの明るさ設定が室内では、いつも最小。
《匂い》きつい香水や柔軟剤、排気ガスは本当に苦手。アレルギー性鼻炎と喘息の疾患もあるので、薬やマスクで防御するしかない。
《感触》昔から苦手な服の感触があった。触るとサワサワと虫唾が走って、嫌な感覚になる。反対にファーやぬいぐるみのふわふわ、もこもこした感触に癒される。食べ物なら、もちもちしている食感が好き。あと昔から薄味。素材の味が分かる方が好き。
《音》大きな音が苦手。電話が鳴るなど、予期せぬ音がいきなり聞こえると、びっくりするし、身体もビクッと反応する。ささいな機械音にも反応する。背後から声をかけられるのも嫌。反対に心が癒される音は好き。鳥や水の音のCDを聞いたりする。ピアノをずっと習っていたので、クラッシックも好き。
感動しやすいし、自分のことのように感情移入する。涙もろい。
悲しくて泣いている人がいると同じように涙が出る。綺麗なもの、美術や景色など、例えそれを直接見たり体感しなくても、心が震えるほど感動できる。
ドラマやドキュメントでも、最初から見ていなくて、ラスト10分の辺りからしか見なくても、
感情移入して泣いてしまう。以前に感動した経験と全く同じ経験でも、再び感動するし、涙が出る。
平凡な毎日万歳。予定は入れたくない。
内向型とも関係があると思いますが、とにかく基本は慢性的に疲れているので、1人になって休んで充電したい。子供の頃から、何で毎日こんなに身体も心も疲労するんだろう?って思っていた。単に自分の体力のなさや、人間関係の構築が下手だから、ダメだなって。今は、ちゃんと理解したので自分の身体と心を労わっている。
自分と他者の境界線が分からなくなる
先ほどの感情移入しやすいことと繋がるが、ある職場で働いていた時に、毎日のように誰かを怒る上司がいて、自分に対しての怒りじゃないのに、毎日のように精神が追い込まれ、実際に身体にも胃痛・心痛といった不調が現れ、初めて胃腸と心臓のそれぞれの専門医にかかるという貴重な経験をした(笑)
毎日の生活で自覚なしに刺激を受けすぎて疲労する。
何もしていない1日でも、結局は疲れる。1人で過ごすのが1番ラク。しかし、思考回路が複雑なので、1人で過ごしても、考え事は尽きず、疲れてしまう。
…具体的に挙げるとしたらこんな感じになります。
HSPだと自覚してから、細かく挙げたらきりがないほど、小さい頃から様々な影響があったなと今更思いました。
非HSPの人からすると、理解できないことの方が多いかと思います。でも、周りの5人に1人は、こんな状態で生きづらさを感じている人がいるんだよ、と理解はできなくても事実として知っていただけたら幸いです。
まとめ
今回はHSPについてと、具体的なわたしのHSPの影響について書きました。
HSPは、病気ではなく生まつきのものです。変えようと思って変えれるものではない、ということが分かって、わたしは心がラクになりました。
今までは、分からなかったけど、今は分かる。これからはHSPの自分と上手に付き合っていきたいなと思うようになりました。
もしかしたら、あなたもHSPですか?毎日、大変ですよね。
でも、1人じゃありません。同じ感覚の人が、5人に1人はいるんですから。わたしも同じHSPです!