こんにちは!くまリオです。
今日は、10月22日に山口県周防大島町と本土を結ぶ大島大橋の橋桁に貨物船が衝突した事故の影響で今も島内で断水が続いているというニュースの際に、小学校の様子が報じられましたが、プールの水を学校のトイレの水として利用されているのを目にしました。
災害時、時にはこういった思いもよらぬアクシデントで、水が急に使用できなくなると困るよね…とニュースを見ながら思ったのですが、あれ?学校のプールの水っていつもあるんだっけ?(。-`ω-)
夏だったら特に疑問に思わなかったと思うのですが、その時、季節は秋。
いやいや、待てよ?学校のプールの水って冬でも、水が張っているよね…?消防のためだっけ?という、何とも頼りない(笑)漠然とした知識だったので、気になったので調べてみました。
夏以外でもプールに水を張る・水を抜かない理由
劣化を防ぐ
プールの水を張っておかないと、日光や紫外線で塗装が乾いてしまい、劣化してボロボロになるそうです。また、ひどい時には、ヒビが入り割れることも。
水を張っておく方が、劣化する度合いがはるかに低いため、水を張っているそうです。
素人感覚だと、水気がある、湿気る、錆びる、みたいな感覚だったんですが、そうではないんですね。…自分の肌で置き換えると納得です。紫外線にあびると、皮膚はボロボロですし、日焼けすると皮も剥げる、と考えると…そりゃ常に水分保湿しておきたいわ!(笑)
消防用水として
プールは消防水利であり、消防法により指定されています。ちなみに消防水利の種類は
2)私設消火栓
3)防火水槽
4)プール
5)河川・溝等
6)濠・池等
7)海・湖
8)井戸
9)下水道
プールのそばまで消防車が入ることができない場合は、
採水口が設置されていることが多く、採水口から吸水できるようになっています。
結果として、夏以外でも、プールに水を張っておくことになります。
生活用水として
地震などの災害時・非常時に、様々な場面で水が必要となります。場合によってはろ過・殺菌をして飲料水に利用したりします。
この度の周防大島の光景も、プールの水を、トイレを流すために生活用水として利用されていました。
人災も天災も、どっちが起きてしまっても、水は本当に貴重ですので、学校に冬でもプールの水があるというのは、常日頃から水を確保しておくという点で大いに助けになっているんでしょうね。
災害大国日本(地震や台風が多い)ですから、それに甘んじず、1週間分、せめて3日分ぐらいの飲料水はいつもストックしておかなければいけないな、と改めて感じさせれました。
授業の一環として
水をそのままにしておくと、虫が卵(ボウフラやヤゴなど)を産みます。理科の授業の一環として、ヤゴの観察をプールで行うこともあるそうです。
ちなみに、わたしは遠い記憶(笑)を辿りましたが、授業で観察した記憶はありません。…単純に、忘れているだけかもしれませんけどね。いや昭和っ子ですけど、たぶんない……はず。カエルの解剖とかも記憶にないですもん。
まとめ
冬の間にプールの水を張っておくことは、様々な理由がありました。
掃除のことだけを考えると、コケや水草、虫も発生しないし、水を抜いたほうがラクなんじゃないかな?と思っていましたが、水を抜けない理由があるので、しょうがないのか…と思います。
しかし今年も水害・地震・台風など、災害が多いですね。今回の事故は、人災でしたが、プールの水が、非常時に実際に役立っていることを垣間見ることができました。
また夏以外でもプールに水を張る理由・水を抜かない理由を漠然とした知識だったので、ちゃんと知ることができて良かったです。
周防大島の断水が1日も早く解消されますように。
追記:2018年12月1日をもって、すべての地区で給水が再開されました。1カ月以上も不便な生活を強いられたことを思うと、本当に頭が下がります。同時に、やっぱり水は何をおいても生活していく上で不可欠だと思い知らされました。1か所でこれだけかかるということは、複数の自治体が絡むような災害時には、復旧にどれだけ時間がかかるのでしょうか。うむむ。
起きていないことを考えても仕方ないこととはいえ、プールの水が消防や生活用水として、使用されることが極力ありませんように、と願わずにはいられません。